ブックガイドの良い点は「論点を網羅していること」と
「紹介という形式で、各論点の解説を簡潔にまとめていること」の2つ。
ブックガイドを一冊読むだけで主要トピックが総ざらえできた、
という達成感を(個人的には)感じるので大好きです。
読んだ中で面白かったのは、この3冊。
- 作者: 竹岡広信,安河内哲也
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 99回
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「本の紹介をしてくれ」というリクエストに自著ばかり選ぶ人が多い中、
「自分の本以外でおすすめ本を選ぶ」という規律を守った本。
安河内先生といえば、難しいことを簡単に説明する講師ですが、
そのバックグラウンドが豊穣だというのが驚き。そりゃ上智の英文学科ですもんね。
人文系、哲学系のブックガイドは多いが、「科学の古典」という切り口は新しい。
需要が読めないのでこういう企画は通りにくいと思いますが、
同じコンビの本が売れていたので、新書で出版されてしまいました。
「ダーウィンの本」「アインシュタインの本」が今でも1000円足らずで
すぐに手に入るんだ!というのも新鮮な驚きです。
作者の石津さんが優秀な書き手なので、編者を信頼して買った本。
発売当初に買ったのですが、もう7年前なんですね。
クラウゼヴィッツ、孫子以外に戦略本をしらない人がほとんどなので、
リデルハートとかマハンとか、専門家外に浸透してない本をたくさん見つけられます。
僕の大好きなブックガイド業界ですが、
選書をネットにそのままコピーされるという大変辛い扱いを受けています。
今回紹介した3冊は、選書はもちろん説明部分も参考になりますので、
できればwikiとか読まずに、買って読もうね。